オラのところに来た青年が、云いました。
『自分は不器用だ。
もしかしたらアスペの気があるのかも知れない』
でも、その青年は、石川県でも、と~っても難関!と云われている学校を卒業し、普通に働いとる。
ちょっとコミュ障っぽい(話すことが苦手)な部分はあるけれど、ちゃんと仕事もしとる。
其処の学校入る為には、5教科全部平均してそこそこの点数を『叩き出し』とらんと無理でしょう。
それって記憶能力や計算能力も勿論のこと、文章読解力や問題を解いていく為のとっさの判断力も必要なワケで・・。
彼は続けた。
『自分は、すごく努力している。
ファッションも喋り方も気遣いも・・
器用なヤツは・・ごく自然に、何の苦労もなくこなしている事を、自分は他人の10倍以上の努力をして、疲弊しながら・・それでもやっと、人並み以下なんだ』
悔しそうに、辛そうに吐き出す、彼・・。
『そして自分は、これからもその努力を続けていかなければならない・・』
・・・
『うん。それは続けていって良いと思うけど?』
オラは答えた。
オラは職業柄、色々な人達に出会う。
適応障害の人も、気が利かない人も、鬱病の人も、統合失調症の人も・・。
『本当にアスペやったりする人は、その"10倍以上の努力"さえ、しない。
そう云う人達は"この程度で良いか~♪"ってラインが、他の人達より低過ぎたりしとるよ。
苦しいかもしれないけど、ON・OFFを作って、乗り切る。
パートナーが出来たら、その人の前では素の自分でいる。
ガス抜き場をちゃんと作る。
それがアナタがこれからやってくコトだよね・・』
そして・・
これは敢えて云わなかったけど・・
そう云う"小器用にやっとる"ように見える人達も、ホンマは目に見えないところで悩みや苦労があったりするんだよね・・。
押しが強いブランド物しか身に着けていないようなセレブ奥様が、子供のヒキニートに悩んでいたり
子供も進学校に行ってるキャリアウーマンの御主人が不倫していたリ
イケメンエリートと思われとるオニイチャンが、実は彼女いない歴=年齢で魔法使いやったり
・・・
悩みを表に出さないのが『オトナ』。
そして、オラはそれを聞くのが、仕事。
・・みんな『そう』だから!
痛みも悩みも苦しみも・・あって当たり前。
冬の後にあるから、春が美しく感じるように。
オラは・・日々感謝とか、綺麗事を云うつもりはない。
苦労して苦しんで愚痴云うて・・
それがニンゲンやんか!ねぇ?!
だから・・一緒に苦労して愚痴りあって生きていきましょうや
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