インターポール捜査官

162084.jpgある新聞記事の抜粋がネットに紹介されていました。

何十人もの赤ん坊を代理母に生ませた日本人男性の話についての記事です。

「御曹司に世界が関心・・・タイ「赤ちゃん工場」インターポールが捜査も」とのタイトル。

ううむ、ひどいもんですね。新聞のことですが。

インターポール(ICPO)は、世界181カ国の警察組織から構成されている組織です(本部はパリ)。

しかし、一応「国際刑事警察機構」との名称が付いているものの、いわゆる警察組織ではなく国際犯罪の「情報センター」的な役割を果たしているだけです。

つまり、国際犯罪に関する情報交換、情報提供が主な仕事なんですね。

国際法上の問題から捜査、逮捕、拘束は行わず、犯罪に関する情報収集のみを行うわけです。

捜査なんかするわけがないというか、したくてもできない。

まあ、TVドラマや映画なんかではインターポール捜査官なんてのが良く出てきますから仕方ないとも言えるでしょうが、一応、新聞なんだから、少しは調べないと。

そう言えば、パリにいた時に、防衛庁(当時)からインターポールに出向している人がいました。

彼は時間はたっぷりあるので、ワイン通になると宣言し(相当仕事が暇だったんでしょうね)、フランス人に勝つためには、3倍の努力が必要だとばかりに、フランス中を巡り、毎日、朝、昼、晩とワインをかぶ飲み。

結局、立派なアル中に。

まあ、現実はこんなものです。