除霊の依頼があった。
何かに取り憑かれていることは、電話口からでも察することが出来た。
長年の経験から声色で判る。
「私とお会いするだけで除霊は出来ます」と答えた。
中途半端なエクソシストよりは除霊ができるつもりだ。
しかし、除霊は勧めなかった。除霊をしてお金をいただくのは容易だが、除霊をするという姑息な方法は感心しない。
一時的に霊人は離れるが、また頼ってくる。
その人に用事があるから、くっついているのに、その霊人の願いを聞かずに一方的に祓うのはどうかと思う。
まず、どういう霊人が背後にいて、何を願っているかを知ることが大事である。
小生が指導してきた霊能者たちは原則として除霊をしない。
霊人が納得して、自然に離れるように仕向けてあげるように指導する。
20年近くも前のことになるが、テレビ朝日系の番組だっただろうか、『スイスぺ・魔界潜入!怪奇心霊㊙ファイル』という番組で、小生が指導した霊能者が出演した。
彼女は杉並区のとある家で心霊現象が起きるということで、番組スタッフと霊視に行った。
それは、夜な夜な誰もいない風呂場からシャワーの音が聞こえるというものだった。
取材を終えたあと、彼女は小生に電話してきて「先生!霊視したら戦国時代の鎧兜を着た武士の霊がいました!(途中省略)...来年のお正月の特番で放送されますから、ぜひ観てください」と。
ところが、後になってそこの子供が猛反対したため、テレビ局は急きょ別の霊視した内容に編集し直した。
結果的に彼女だけの特番ではなくなり、Sよし子さんと二人で二時間の構成にせざるを得なくなった。
放送された番組を観たが、あまりおどろおどろしい内容ではなく、若い女性が霊障に悩まされているのを解決するものだった。
その時、その女性は「除霊をして欲しいと」言って来たが、小生の指導を受けた霊能者は、そっとやさしく女性の肩をなでながら「除霊をしても解決にはならない」旨を伝えて、後で方法を教えてあげると約束していた。
ちなみに、霊感の強い女性は、「傷官」や「偏印」を持っている傾向が強い。
また、姓名判断では、12画、22画、26画は吉数とみなされていないが、悪い時でも不思議な力で助けられることがあり奇跡数とも言われる。