パリオリンピックの開会式は、「過激な演出」が多かったとして物議を醸している。
特に強い批判を受けているのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作「最後の晩餐」を連想させる演出で、トランスジェンダーやdrag queen(女装パフォーマー)、そして裸の男性(歌手)が登場したことだ。
演出を観たイーロン・マスク氏は、「キリスト教に対して、極めて敬意を欠いている」「キリスト教が(toothless)になった」と指摘した。
さすがに世界的実業家だけのことはあって、氏の指摘は的を射ている。
「toothless」を「歯が抜けた」と直訳している記事もあるが、「力を失った」という意味で「骨抜き」と訳す方が日本語として適切と思う。
極右政治家マリオン・マレシャル氏もXで「これはフランスではない。挑発に応じる少数派の左翼によるものだ」と投稿した。
もともと共産主義は、神を否定するところから出発しているので、こういう過激な演出は御手の物だ。
余談だが、パリはマルクスが30歳のとき共産党宣言をした地でもある。