占いの極意を申し上げたい、と存じます。
占いは未来を扱います。未来があることを前提とします。
人間には、存在している背景に様々な限界があり、「自由」であるとは言いつつも、たしかに何もかも思い通りになるわけではありません。
こうした心理的な背景が心の影に強く反映し、「運命」という概念を狭め、占って得た結果の未来について、まだ行動していないにも関わらず、すでに決定している前提に立ち、未来を先取りしたような形で、先回りして現在の行動を決定してしまうというミスを犯しがちです。占いの当たる当たらないの議論に、この問題が絡んでいたりします。
まだ、行動していない未来の結果を、今、先取りすることは不可能である現実に生きていることを絶対に蔑ろにしてはなりません。
行動してない未来の結果を、現時点で当たり前の前提にしてしまい、いわばすでに決定していることとして、それを前提に置いて今、生きること自体が間違いになります。
では、なぜ「占う」のか。
当たり前のことなのですが、占った未来とはすでに決定されているものではなく、将来の「展望」です。
そこに自らの「責任」、自由意志に基づく行動によって、如何様にでも変化していくもの、これが「未来」です。
占う行為とは、だからこそ、未来により良い変化をもたらすためにある。
現時点であらかじめ限界がどの程度あるのか、冷静に分析し、その上で可能性を追求し将来の展望のために選択肢を広げることを目的に置く。
最も大切なことは現状分析であり、そのための手法なのです。
だからこそ、「自分を知る」ことにつながります。
しっかりした自覚を確立し、人生の満足度を高めるためのもの
それが「運命学」のフィールドです。